あれこれトリヴィア 2

【Father Trendy】

「Father Trendy」はFather Tedを演じる前にダーモット・モーガンがやってきたコメディのタイトル。その事からFather Tedのアイディアはダーモットから生まれたものと思われる事が多いようだが、作者のグラハムはFather TedはあくまでPaul Wonderfulとアーサー・マシューズがやっていたJoshua Trioがオリジナルだと話している。ただそのテッドをダーモットにキャスティングする時に、Father Trendyがきっかけになったとグラハムは話している。



SONG FOR EUROPEのノミネート曲

"The Miracle is Mine" by Fr. Dick Byrne and Father Cyril McDuff
ドゥーグル牧師を演じていたアーダール・オハンロンはDVDのコメンタリーの中で、演じていて楽しかったエピソードを3つあげている。
ひとつは「Song for Europe」そして「Speed 3」、それから「Old Grey Whistle Theft」の3つだ。どれもドゥーグルファンにはたまらないエピソード!




クリスマス・エピソード

クリスマススペシャルはあんまり好きじゃない、といつも思っていたんだけど、それでも久しぶりに観るとやっぱりいいなぁ、と思ってしまう。BGVにして仕事をするには最高のプログラムだ。なんていっても1時間あるし。ミセス・ドイルが謎のファーザーの名前を当てるシーンはものすごい。あの名前の列は実はすべてスクリプトにかかれている。脚本家とポーリンの素晴らしい演技に乾杯! あまりに声が退屈で「集中できない」とテッドが言う牧師なども最高の演出だ。それにしても何度観ても毎回新しい発見があるんだよねー。




ドゥーグルの襟元に注目!

コメンタリーで、脚本家のグレアムも指摘しているが、スピンマスターが出てくるステージ上のシーンで、ドゥーグルのカラーが落ちそうになっているのを見逃してはいけない。これを観るとカラーはボタンでつけることになっているのね。なかなか興味深いけど、普通はこういうのは衣装さんが気づくべきもので、グレアムは「これ終わったら衣装係のキャサリンに電話しなくっちゃ」と言っている。


Stand up と Sit comの違い

ファーザー・テッドはよく誤解されるが、ダーモットやアーダル、ポーリンがアドリブで作っていったものではない。割とすべてが脚本に忠実に製作され、製作陣は相当俳優陣の演出にも口を出したようだ。


たとえばすでにコメディアンとして何年も活躍してきたダーモットにとってこれは大きな展開だったであろう。普段は自分で脚本を書き、制作まで指揮をとってきた人間が、他人が書いたものを演じ、ある意味(チャンネル4とはいえ)サイズのあるブリティッシュのプロダクションの中で仕事をする。のちにグレハム(脚本家)とアーダル(ドゥーグル役)は、ダーモットにとってこれは大きなチェレンジだったろう、と発言している。同じStand upだったアーダルにとってももちろん大きなチャンレジだったわけだが、彼はどちらかというとテッドにリアクトしていく役だ、とアーダルは言っている。すべてをシーンをリードしていく立場のテッドのプレッシャーや立場は想像するしかないのだが、相当大変だったろうし相当フラストレーションもたまっていたのではないかと思われる。彼が突然なくなって彼の真意とかいろんな事がけっきょくのところ闇の中ではあるが。



Going America

Going to Americaのエンディングには、ファーザーテッドの回想シーンが展開されるのだが、実は脚本の段階ではテッドが自殺をしようとするシーンが書かれていた。
バスのラジオでレディオヘッドを聴き、また落ち込んだケヴィン牧師が再び自殺をしようとするところにテッドがあらわれ、「もう少し横にずれて」と言うのだ。アメリカ行きを止め、もうクラギー島から出られないと覚悟したテッドが将来を悲観して自殺をするというオチなのだ。


ダーモットの突然の死のニュースは、このエピソードを収録し終えたスタッフ陣がこのエピソードを編集をしようとしているところに届いた。この時点では実はシリーズ3の放送がスタートする前だったので、シリーズ3を視聴者はダーモットの突然の死という事を念頭におきながら観ることになる。


エンディングをシューティングの後で書き換えたのは、シリーズ3のエンディングがテッドの自殺というエンディングでは面白くない、と判断したからでダーモットの突然の死は関係ない、と脚本家のグレアムはComplete scriptの本で話しをしている。単純に自殺のエンディングは面白くない、と判断したのだと。


それにしてもダーモットの突然の死を知らされ、それを編集しなくてはいけなかったスタッフの心情はさっしてあまりあるものがある。


しかし最後に自殺のシーンが来るかも、という予感は、実は放送されたエピソードでも観ることができる。ケヴィン牧師がレディオヘッドを聞いて落ち込むシーンだ。あのシーンの意味は本来、自殺のエンディングで生きるべきエピソードなのであった。もちろんレディオヘッドを聞きながら、どんどんケヴィンの顔が曇ってくるところも充分面白いけどね。




SONG FOR EUROPEのノミネート曲

"My Lovely Horse" by Fr. Ted Crilly and Fr. Dougal McGuire 
"If I could wear my Hat like my Heart" by The Grand Girls
"You Dirty English Bastards" by The Hairy Bowsies
"The Drums of Africa are calling me home" by Sean O'Brien
"Sha la la la la la la la la la la la" la by Death Pigs

Hairy Bowsiesは実在する(した)バンド。Father Tedの生みの親であるグレアム・リネハンとアーサー・マシューズの古い友人でコメディアンのPaul Wonderful(時々Paul Woodfulという名前でFather Tedにも出演している)が創設したバンド。一番有名な曲は「The craic we had the day we died for Ireland」。ちなみにPaulとアーサーは有名なダブリンのU2のトリビュート・バンドのJoshua Trioで活躍していた。なおFather Tedのすべてのアイデイアは、そのバンドから生まれたらしい。



アーダール・オハンロンの好きなエピソード、ベスト3】

ドゥーグル牧師を演じていたアーダール・オハンロンはDVDのコメンタリーの中で、演じていて楽しかったエピソードを3つあげている。

「Song for Europe」そして「Speed 3」、それから「Old Grey Whistle Theft」の3つだ。どれもドゥーグルファンにはたまらないエピソード!